落日の景色
先日犬を介した懐かしい友人達が訪ねてきてくれました。もう10年来の友人たちは姿かたちこそ変わっていませんがそれなりに人生を重ねて、10年前は隣にいたはずの犬達は姿を消し、新たな人生の場面をそれぞれが模索し続けていました。
10年も20年も変わらぬ人生のために。僕たちは失った時間を心に抱きつつ、将来に向かってこれからも歩き続けて行くのでしょう。
丘の上に立つ僕のまわりには、失われた愛しい犬達がシッポをはち切れんばかりに振りながら駆け巡っているのが僕には見えます。
先日犬を介した懐かしい友人達が訪ねてきてくれました。もう10年来の友人たちは姿かたちこそ変わっていませんがそれなりに人生を重ねて、10年前は隣にいたはずの犬達は姿を消し、新たな人生の場面をそれぞれが模索し続けていました。
10年も20年も変わらぬ人生のために。僕たちは失った時間を心に抱きつつ、将来に向かってこれからも歩き続けて行くのでしょう。
丘の上に立つ僕のまわりには、失われた愛しい犬達がシッポをはち切れんばかりに振りながら駆け巡っているのが僕には見えます。
FIKAより車で15分の場所にある神社(国造神社)にあるご神木(手野の大杉)の切株です。この杉は推定2000年を超える樹齢でしたが、平成3年の台風で倒木しそのまま長きの命を終えました。当時の高さは約50m、胴回り10m以上というとてつもなく大きな木でした。
神社に祭られた神をも凌ぐ存在になった木。つまりそれは人間にとってはただの木を超越し、正に神だったのでしょう。
FIKAはここに来るといつも思います。この木の生きた年月やその間にあったであろう数々の出来事に比べれば、自分の人生や悩みがいかにちっぽけで短くつまらないものかを。
迷うたびにここに来て見上げて、そして良い意味で打ちのめされて帰るいつもの家路です。
この周辺は冬場は常に季節風の西風が吹く事が多いのですが、今日は珍しく東寄りの風が吹く朝でした。東寄りの風が吹くと、この通りにクリアで美しい風景を楽しむことができます。しかし西風だと中国大陸からのスモッグや黄砂の影響で山は全く見えなくなってしまいます。その差は恐ろしいほどはっきりとしています。
現在中国大陸からの大気汚染が日本列島に押し寄せています。迷惑な話ですが少し考えてみると、つい20~30年前は我々も高度経済成長の名のもとに同じように空に煤煙をまき散らし、川を魚が住めないほど汚し、地面に大量の化学物質をしみこませ、自然環境を痛め続けてきました。
世間には”人のふり見て我がふり直せ”という言葉があるように、我々は現在の中国を反面教師に自分たちの行いをもっともっと反省すべきなのでしょう。そしてこの30年で失われた種や景観、風俗などにきちんと心を寄せるべきなのかもしれませんね。
今年は産山村には雪がほとんど降りません。雪かきしないでいいのですが、なんだか調子が狂います。
九州以外は軒並み豪雪と暴風に見舞われていますが、ここMatittoFikaのある阿蘇産山村は毎日穏やかな日が続いています。
これは先日のFIKAでの風景です。4年ぶりの雨氷を見ることが出来ました。これはとても特殊な気象条件でみられるもので、樹氷とは違い木々に透明な氷が付く現象です。ちなみに樹氷は白い雪の塊が付く現象です。
みなさんも運が良ければ見れるかもしれませんよ。これも冬の阿蘇の魅力の一つです。
去年の夏からFIKAの新しい仲間に加わったビーグルです。
彼は昨年の夏に原野に捨てられていたのを保護した子です。元気いっぱいのビーグル犬ーは毎日我が家の裏山や原野をもう一匹の捨て犬セッターと共に駆け巡っています。
この周辺は捨て犬が多い地域です。ほとんどが歳を取ったり体に障害がある猟犬ばかりです。たぶんみな口減らしで捨てられるのでしょう。猟が出来ないからって 捨てるなんて人間としてどうかと思いますが、FIKAがいくら思ったところで状況は一向に改善されません。猟銃の所持の管理と共に猟犬の所持の管理も一緒 にやって欲しいです。
でも犬を平気で捨てる人間は狡賢いのでいろいろな抜け道を作るんでしょうが。