Loading...

Posts Tagged "nature"

風向き好し

010

 

この周辺は冬場は常に季節風の西風が吹く事が多いのですが、今日は珍しく東寄りの風が吹く朝でした。東寄りの風が吹くと、この通りにクリアで美しい風景を楽しむことができます。しかし西風だと中国大陸からのスモッグや黄砂の影響で山は全く見えなくなってしまいます。その差は恐ろしいほどはっきりとしています。

 

現在中国大陸からの大気汚染が日本列島に押し寄せています。迷惑な話ですが少し考えてみると、つい20~30年前は我々も高度経済成長の名のもとに同じように空に煤煙をまき散らし、川を魚が住めないほど汚し、地面に大量の化学物質をしみこませ、自然環境を痛め続けてきました。

 

世間には”人のふり見て我がふり直せ”という言葉があるように、我々は現在の中国を反面教師に自分たちの行いをもっともっと反省すべきなのでしょう。そしてこの30年で失われた種や景観、風俗などにきちんと心を寄せるべきなのかもしれませんね。

遥かな風景

009

 

FIKA の周囲にある広大な原野は写真の様になだらかな丘陵地帯を形成しつつ、風を育み、水を育み、草を育み、獣や虫や山野草を育み、そして我々人間をも育んでいます。

でもそれらの原野は我々人間たちが遥か1000年以上もの昔、平安時代から毎年毎年絶える事無く野焼きをし続け、多大なる犠牲(時には死者もでます)を払いながら人工的に維持してきたものです。でもこの広大な原野はもし人間が野焼きをしなくなったならば、たった数十年で森林へと変貌してしまいます。そしてこの原野に育まれているたくさんの命が失われるでしょう。

 

現在その貴重な原野が危機的状況に陥っています。住民の高齢化や若年者の流出による過疎化。むやみな開発や放牧地の放棄。1000年以上維持できていたものがたった数十年の近代化といわれるもので無に帰ろうとしています。

 

僕たちはいったいどこへ向かっているのでしょうか?

椎茸の原木作り

008

 

さて今年も始まりました。椎茸のホダ木作りの作業。これより3月いっぱいまで山に入り作業を続けます。FIKA が1年間で忙しい時期は夏のMatittoFika での繁忙期以外では、この冬のVillage事業の椎茸作業の2か月間なのです。山はまだまだ氷点下の寒さだけれども、キンと冷えた空気に背筋が伸びて、山や木、空や大地に自分が生かされているということを再確認する時間でもあります。

そして何より、誰もいない山の中で寡黙に作業をすることがFIKAは大好きなのです。去年の夏に近くの公園の受付と管理の仕事をした時にFIKAはなんと!円形脱毛症になってしまいました(笑)。つまりFIKAは必要以上に他人に笑顔を振りまく事をここにきての7年ですっかり忘れてしまったということです。。。昔は営業をやっていたのでそんな愛想笑いなど何とも無かったのですけどね。でも笑わないと頬がタルむのでとりあえず犬に向かって毎日笑ってみています。

 

そんなことはさておき、山での作業の段取りはまず上の写真の木を玉切り(1200mmの長さに切る作業)からです。秋に切っておいたクヌギの木の枝を払い玉切り、次の作業のドリルでの穴あけ作業がしやすいように何か所かに寄せておきます。

体力が勝負なこの作業。腰を痛めないようにしないといけません。

 

004

 

今年は産山村には雪がほとんど降りません。雪かきしないでいいのですが、なんだか調子が狂います。

九州以外は軒並み豪雪と暴風に見舞われていますが、ここMatittoFikaのある阿蘇産山村は毎日穏やかな日が続いています。

雨氷

003

 

これは先日のFIKAでの風景です。4年ぶりの雨氷を見ることが出来ました。これはとても特殊な気象条件でみられるもので、樹氷とは違い木々に透明な氷が付く現象です。ちなみに樹氷は白い雪の塊が付く現象です。

みなさんも運が良ければ見れるかもしれませんよ。これも冬の阿蘇の魅力の一つです。