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Posts by: ののか

竜胆

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竜胆が咲き誇っています。これは春竜胆。日当たりのよい野原にこの小さくかわいい竜胆がたくさん群生しています。もうすぐ白糸草なんかも生えてきてやがて阿蘇は長い梅雨に入ります。

去年は豪雨で阿蘇地方は激甚な被害を受けました。今年はあまり暴れないようにと雨に祈るばかりです。

 

 

春の大炎

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春の野焼きが終了しました。この行事が終わり大地が真っ黒に焼け、そのあとから黄色い「キスミレ」やピンク色の「サクラソウ」が咲き始めると本格的な春が来ます。

FIKAも春に向けいろいろと忙しい日々が続きます。

冬菇

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FIKAの椎茸畑でも椎茸が出来はじめました。今年は暖かい冬だったため多少収穫時期が例年より早くなっているようです。

 

上の椎茸は「菊花冬菇(きっかどんこ)」もしくは「天白冬菇(てんぱくどんこ)」と呼ばれ最高級品の椎茸となります。

FIKAの椎茸山は多少乾燥した条件なので、あまり急激に大きくなることが無いかわりにこのように天白が出やすい条件になっています。収量をとるか、品質をとるか、悩ましい問題です。

そして春の暖かい雨と同時に今度は「春菇(はるこ)」が出来はじめます。「春菇」は秋に出来る「秋菇」よりも香りが強く、市場でもよい値段が付く椎茸です。

このあたりは寒冷地なので出来はじめは遅いのですが、収穫シーズンが温暖な平地よりも約一か月遅くまで取れるのが特徴です。ちなみに5月の収穫ものは藤が咲く季節なので「藤菇(ふじこ)」と呼ばれます。

晴れの日に採れる椎茸を「日和菇(ひよりこ)」。雨の日に採れる椎茸を「雨菇(あまこ)」と呼び、なんとも趣のある呼称ですよね。

 

蠅の王

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FIKAの周囲は国定公園の原野が広がっています。原野の大部分は牧野(ぼくや)になっていて、牛たちの「放牧地」とその餌となる牧草を育てるための「採草地」に分かれています。春先は牧草の芽吹きに合わせて採草地に牛の糞を養分として撒きます。

上のセッター犬はどうやらこの牛糞の匂いが大好きなようで、時々全身に塗りたくって帰ってきます。なぜか人間がとても忙しい時に限って・・・

犬は本能的に自分の匂いを消すために他の動物の匂いを自分に付ける習性があります(猟をするとき自分の犬としての匂いが邪魔になります)。これは本能なので怒ってもしようがないし、本犬も「またやっちゃいました」って顔で帰ってくるので可愛いいものです。でも寒い日は洗うと風邪をひかせてしまうので、暖かい日にして欲しいですね。

神木

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FIKAより車で15分の場所にある神社(国造神社)にあるご神木(手野の大杉)の切株です。この杉は推定2000年を超える樹齢でしたが、平成3年の台風で倒木しそのまま長きの命を終えました。当時の高さは約50m、胴回り10m以上というとてつもなく大きな木でした。

神社に祭られた神をも凌ぐ存在になった木。つまりそれは人間にとってはただの木を超越し、正に神だったのでしょう。

 

FIKAはここに来るといつも思います。この木の生きた年月やその間にあったであろう数々の出来事に比べれば、自分の人生や悩みがいかにちっぽけで短くつまらないものかを。

 

迷うたびにここに来て見上げて、そして良い意味で打ちのめされて帰るいつもの家路です。

と、言いつつも

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今日は久しぶりに雪が舞っています。でも今年は雪が全く降らない冬です。

FIKAは私道のほとんどが坂道のため、雪が降るとこれまた大ごとです。なにせ300mの私道をせっせと雪かきしないと山に閉じ込められてしまいます。気温の低いサラサラの雪なら問題ないのですが、ちょっと暖かい雪が降るともうベチャベチャ。トンボで押すことも出来なくなってしまいます。

真冬の重労働から解放されるだけいいのかもしれませんが、上のような景色を見れなくなるのもちょっと寂しいものがあります。

 

でもやっぱり雪かきはパスしたいです。齢ですね。

風向き好し

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この周辺は冬場は常に季節風の西風が吹く事が多いのですが、今日は珍しく東寄りの風が吹く朝でした。東寄りの風が吹くと、この通りにクリアで美しい風景を楽しむことができます。しかし西風だと中国大陸からのスモッグや黄砂の影響で山は全く見えなくなってしまいます。その差は恐ろしいほどはっきりとしています。

 

現在中国大陸からの大気汚染が日本列島に押し寄せています。迷惑な話ですが少し考えてみると、つい20~30年前は我々も高度経済成長の名のもとに同じように空に煤煙をまき散らし、川を魚が住めないほど汚し、地面に大量の化学物質をしみこませ、自然環境を痛め続けてきました。

 

世間には”人のふり見て我がふり直せ”という言葉があるように、我々は現在の中国を反面教師に自分たちの行いをもっともっと反省すべきなのでしょう。そしてこの30年で失われた種や景観、風俗などにきちんと心を寄せるべきなのかもしれませんね。

遥かな風景

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FIKA の周囲にある広大な原野は写真の様になだらかな丘陵地帯を形成しつつ、風を育み、水を育み、草を育み、獣や虫や山野草を育み、そして我々人間をも育んでいます。

でもそれらの原野は我々人間たちが遥か1000年以上もの昔、平安時代から毎年毎年絶える事無く野焼きをし続け、多大なる犠牲(時には死者もでます)を払いながら人工的に維持してきたものです。でもこの広大な原野はもし人間が野焼きをしなくなったならば、たった数十年で森林へと変貌してしまいます。そしてこの原野に育まれているたくさんの命が失われるでしょう。

 

現在その貴重な原野が危機的状況に陥っています。住民の高齢化や若年者の流出による過疎化。むやみな開発や放牧地の放棄。1000年以上維持できていたものがたった数十年の近代化といわれるもので無に帰ろうとしています。

 

僕たちはいったいどこへ向かっているのでしょうか?

椎茸の原木作り

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さて今年も始まりました。椎茸のホダ木作りの作業。これより3月いっぱいまで山に入り作業を続けます。FIKA が1年間で忙しい時期は夏のMatittoFika での繁忙期以外では、この冬のVillage事業の椎茸作業の2か月間なのです。山はまだまだ氷点下の寒さだけれども、キンと冷えた空気に背筋が伸びて、山や木、空や大地に自分が生かされているということを再確認する時間でもあります。

そして何より、誰もいない山の中で寡黙に作業をすることがFIKAは大好きなのです。去年の夏に近くの公園の受付と管理の仕事をした時にFIKAはなんと!円形脱毛症になってしまいました(笑)。つまりFIKAは必要以上に他人に笑顔を振りまく事をここにきての7年ですっかり忘れてしまったということです。。。昔は営業をやっていたのでそんな愛想笑いなど何とも無かったのですけどね。でも笑わないと頬がタルむのでとりあえず犬に向かって毎日笑ってみています。

 

そんなことはさておき、山での作業の段取りはまず上の写真の木を玉切り(1200mmの長さに切る作業)からです。秋に切っておいたクヌギの木の枝を払い玉切り、次の作業のドリルでの穴あけ作業がしやすいように何か所かに寄せておきます。

体力が勝負なこの作業。腰を痛めないようにしないといけません。

 

黒川温泉

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MatittoFikaより車で15分の場所に黒川温泉があります。九州では人気の温泉郷で鄙びた雰囲気と路地裏を歩きながらの湯巡りが人気の場所です。

 

写真は温泉街からは少し離れた場所にある立ち寄り湯の【耕きちの湯】です。乳白色のお湯に湯の花がたくさん舞っています。湯あがりはもちろんすべすべになります。そしてこの温泉の特筆すべきはこの湯小屋です。大正風の窓や手入れの行き届いた浴室はこの辺でもちょっと珍しいクオリティです。たくさんある阿蘇くじゅうの温泉のなかでFIKAの心が動くのはこの温泉の湯小屋だけです。

 

ですからFIKA は親しい人が遠方から来た時は必ずここの大浴場へ連れて行きます。みな必ず満足して帰るこの温泉。皆さんもMatittoFikaへおこしの際は是非行ってみてください。そうそうここは田舎の緩い営業なので、行く前には電話で営業を確認してくださいね。